富士山登山日記 2008年

2008-07-20

富士山登山日記 2008年●予算

必要経費:19000?  これに、有料のトイレチップ代とお土産代♪

2008/7/19(土)~7/20(日) 天気:晴れてた?

メンバー集め

山歩きが好きな友人は、2年連続で高山病でひどい目にあっているので、さすがに3年目は誘えない。富士山は半端じゃなくキツイことを知っているだけに、あまり気乗りしない人を誘うわけにもいかない。
 で、お土産を渡したときに反応の良かった人を誘ってみました。^^v 

お、3人も連れた。ラッキー♪ 

だいたい、お土産を渡すと、ちらっと行ってみたいなーとか言っている人は何人がいるものです。まずはこういう人たちをターゲットにしました。ただ今回の3人は、前回の友人とは異なり、まったくの初心者。富士山が登山デビューという、すごい顔ぶれになります。
 

で、のんびり勧誘をしていたもので、メンバー確定が6月すぎになってしまいました。気楽に申し込みをしたら、7月下旬の希望日は目当ての東洋館は満杯。まだ空きがあった日の出館で何とか取れました!? のんびりしすぎたみたいです!! でも、高山病に弱い人もいるかもしれないし、1日目楽勝、2日目がちょっとキツイかなっというコースでも、2日目は身体が慣れているかもしれないから、何とかなるっちょ。

5合目までのバス移動

去年とおなじ旅行会社のゆったりプラン。さすがに去年の超ゆったりプランはなく、ゆったりでも「ご来光ツアー」というものでした。ご来光ツアーは、どう転んでもゆったりじゃないような気もしましたが、バスの出発は、通常のご来光ツアーより1時間遅れの待ち合わせでした。1日目が低い山小屋のため、登りはじめる時間が遅くてもいいみたいですね。何となく、ゆったり気分が味わえます。

いや予感がしたのは、この移動の最中。一人が、クーラーの寒さに凍えはじめたんです。そんなに寒いかな? 体調が特別悪いとか? まったくの素人で登れるかなーといっていた友人なので、ここでちらっと「高尾山あたりでよかったから、ちょっと登ってみたほうがよかったかな」と頭をかすめました。
 今回は、私自信も万全に体調を整えることができず、自分のペースを崩したら登頂はやばいかもってくらいギリギリの体調でした。だから弱気になるのかなーと思いつつ、何となく嫌な予感を抱えたまま、バスは5合目に到着です。

5合目~6合目

去年の超ゆったりプランよりはもちろん早い時間の出発ですので、お昼ころには5合目に到着しました。さくっとここでお昼ご飯を食べて、1時間休憩。3階の畳の部屋で荷物をまとめながら、「何で2リットルの水なんかもってきてるの!?」なんて、初心者3人の大荷物に頭を抱えながら、波乱に満ちた登山は開始されるのでありました。

蛇足ながら、3人のザック、半端じゃなく重かったです。私のザックはあんなに軽いのに……。(T_T)500ノペットボトルニプラス2リットル オオスギダヨォ
 

去年同様、広場で強力さんの説明を受ける。今度の強力さんは、経理の課長さんみたいな風情の人でした。3年、同じタイプのガイドはいませんでした。靴の履き方とかの伝授はなかったけど、実際に歩きはじめたら、歩き方の伝授が事細かに行われました。腕を下げてだらんとして、自分の足元を見て歩くとか……初心者でもイメージしやすい&習得しやすい説明で助かりました。

さすがに私、そこまでフォローはできないので。まるっきり初心者だと、質問が全部私にきてしまうので、ガイドさんがいると心強いです。去年までは、高山病の友人のほうがベテランだったので。^^;

もちろん今回も先頭をキープして、ばっちり説明を聞きながら歩いていたんですが、クーラーな彼女がやはり遅れはじめました。あと健脚2人組みは、初めてとは思えないへっちゃらぶりで、ハイペースに進みます。クーラーな彼女を励ましつつ、健脚2人は、もうちょっとペースを落としたほうがいいかもよっといいつつ、すでにもう差がではじめた4人グループなのでありました。去年までは2人だったので、グループになると、早い組・遅い組になるんだなっと改めて思いつつ歩いていました。

6合目~7合目

霧の立ち込める6合目に着いたころには、クーラーな彼女は息も絶え絶え。健脚2人組みはへっちゃら。一応大丈夫? と聞いてみたけど、強力さんが教えてくれた山での呼吸の仕方(口をすぼめて息を吐ききる。意識するのは吐くほう、吸うほうは自然にすえるから大丈夫)というのを完全にマスターしたそうで、全然苦しくないそうです。うらやましい順応性でした。

私がかなり身体が弱く育っていたにもかかわらず(体育見学してたころもあったし)、はじめての富士山で8合目まではいけたので(しかも今回の宿までなら、超楽勝だった)、かるーく誘ったんですが、クーラーな彼女のへたりようにかなり後悔が募ってきました。……クーラーな彼女のペースが目に見えてひどくなったのが6合目に入ってからだったからです。

お中道のハイキングコースの5合目~6合目とちがい、本格的な整備登山道の趣の6合目。普段使っていない太ももに、この急な上り坂はこたえます。やはり、ここが、初めての登山の最初のキツイ部分なのかもしれないです。6合目をどう登るかで、登頂とリタイア組が見分けられるんじゃないか? と今思えば……考えてしまいます。去年の私は6合目をキツイと思ったことはなかったけど、ギリギリの体力の今年はちょっとキツイ。クーラーな彼女はかなりのダメージ。そして健脚2人組みは、全然元気。^^;

去年までは、高山病の友人と私はペースが同じなのでペース配分って全然気にしてなかったんですが、今年のメンバーは、私よりも数段はやいペースの健脚2人組み、私よりも数段遅いクーラーな彼女。思えば自分のペースで歩いてない。……だから、キツク感じたのかもしれない。体力がそんなにない私は、まだ他人のペースに合わせてあげられるだけの余力はないのかもしれないなっと思いました。

7合目~宿到着

クーラーな彼女は息も絶え絶えに岩場を登っていましたが、健脚2人組みは岩場も何のその快適に進んでいきます。……この2人、本当に登山初めてなんだろうか? 私も本格的な山は3年前の富士山がはじめてだったけど、子供のころ(記憶にないが)に高尾山だの、どっかの山だの、親に連れられて登っていたはずなので本当のはじめてじゃないのかもしれないけど……この2人はきっと本当に初めてのはずなのに、超楽勝♪ 元々の体力がちがうんだなー。

幸い今宵の宿は7合目の岩場に入れば、ほんとにすぐについてしまう場所にあるところなので、4人無事にたどりつけました。夕飯のカレーを食べたころには、クーラーな彼女もほぼ平常どおりに復活してました。まずは一安心です。私のほうもけろっとしていたので、問題なし。よかったよかった。あとの2人は心配など不要なくらい、今も元気です。

カレーを食べた場所の机を片したかと思ったらそこに布団を敷き始めたときは驚きましたが、まあ、かなり満杯なので、こうしないと収容しきれないのかもしれないですね。とりあえず横になります。しばらくしてクーラーな彼女がいないことに気づいて、起き出して探してみたら、起きて……知らないおばちゃんと話してました。^^; おいおい、寝ろよ、君は特に。と思ったけど、高山病の気配濃厚だったので、しばらくつきあうことにしました。高山病は酸素が身体にいきわたらないから起こる症状で、寝ると呼吸が浅くなるから、高山病が出ていたりするとさらに悪化する要因になっちゃうんです。なら起きてたほうがいい。

今回の宿も7合目の低い位置なので、ご来光ツアーといっても22時くらいには起き出して出発します。8合目の白雲荘のときは、1時に起き出して出発してたから、真夜中にたたき起こされるよりは、この時間のほうが……眠さという点では楽かもしれません。しばらくつきあったあと、身体を横にして休めて……で、10時、出発です。眠ってはいないけど、身体の疲れはとれました。

宿出発~8合目・白雲荘

真っ暗闇での岩場は、私も初めての体験。けっこう怖い。やっぱりここは明るいうちに登っておきたいなー。3000m超えると高山病が怖いから、3000m以下で、もうちょっと高い位置の宿(東洋館あたりがいいな)がやっぱりいいなーとか思いながら、ヘッドライトの明るさを頼りに歩きます。

強力さんいわく、ランプは頭にかけず首にさげておいたほうがいい、そうです。頭だとしめつけて頭が痛くなるからだって。なるほどーと思いつつしばらく首にかけていたんだけど、どうもうまく足元を照らしてくれないので、結局頭に戻しちゃいました。ごめんなさい、強力さん!

さて、岩場になると、6合目の比じゃないくらいクーラーな彼女のペースが落ちてきました。半端じゃない落ち方だったので、元々ペースの早い2人を先に行かせることにしました。この2人のペースは同じくらいみたいなので、自分たちのペースで登ったほうがつかれないかなっと思ったから。あとは、たぶんクーラーな彼女はリタイアだなっと思ったので、彼女のペースに3人あわせて、せっかく初めてきた2人が登頂できなかったら嫌だなーと思って。ペースを崩して、思った以上に6合目で疲れを自分が感じていたので、安全策。この決断が功を奏するといいのだけれど。

岩場を過ぎたころになるとクーラーな彼女は、数歩歩くと長く休憩という状態でした。一番ビリ欠だったのでツアーの添乗員さんと一緒に登っていたんですが、このころには彼女のザックは添乗員さんが持っていました。やっぱり3000mって境界線なんですね。高山病がひどくなり、完全にリタイア決定って感じになったのは、3000m前後あたりからでした。それでも確実に一歩一歩進んでいくすごさに感服です。

そして何とか白雲荘までたどり着きました。2時を少しすぎていたくらいかな? 宿代の1万円を払って、寝床に通されます。1年目にリタイア宣言のあとに移った、風とおしのいい部屋です。私も今回はここでリタイアすることになりました。あの高山病のすごさに、さすがに一人は残せない。去年の高山病の友人は、その子自身が看護師で知識もあるし、根性が並外れてある子だったけど、今回の彼女は高山病についての知識もないし、去年の彼女ほど強くない。……という心配な気持ち半分と、自分の体力との相談。ペースを崩してゆっくり登ったので、白雲荘到着が2時すぎ。

去年の体力なら多少のハイペースで登ってもへっちゃらだけど、今年のぎりぎりの体力だと、自分のペースを崩したくない。となると、今の時間は微妙に遅すぎました。週末だし、ご来光渋滞もあるし……頂上までは絶対に行ける自信があるけど、頂上から8合目までの下りの分が、今、ペースを崩して登ったら……正直、自信がなかったからです。

ツアーじゃなければゆっくりペースで登れるし、降りれるんだけど……と考えなかったといったらうそになるけど、トータル的に考えて、今回のリタイアは自分でも納得。先に行った2人には申し訳ないけど、リタイアに2人を巻き込まなくてよかったなっとここだけは安心。誘った本人がリタイアは、ちょっと格好がつかないが……しょうがないっしょ。

8合目の白雲荘。とりあえず、auとソフトバンク同士の携帯連絡がつきました。携帯のバッテリがもうすぐ切れそうだったので、これが最後の連絡になりそうです。あとは、下山して5合目のバスターミナルでの再開を待つばかりです。

白雲荘~下山  

そして朝。日の出でも見て帰りますかねーと思っていたら

……げ、おなか痛い

去年頂上で感じたあの痛み。朝方の冷えに、今年もまたやられたのね、私!? 眠ってすっかり元気になったクーラーな彼女の心配をよそに、ひたすらおなかを抱える私。あったかい飲み物だ、それしかない! 暖を取れ、取るんだ、自分!? なんか、ふんだりけったりです。ま、日の出はキレイだったからいいけどさ。

8合目白雲荘からのご来光 まだ暗い   8合目白雲荘からのご来光 明るくなってきた

8合目白雲荘からのご来光!

それにしても、朝方の冷えにはとことん弱いみたいだから、来年以降は、冷え対策を考えないと……。そしてもう一つ考えなくちゃいけなかったのが、下山開始時刻と、頂上組と合流するかしないか。

クーラーな彼女の体調は良さそうだけど、高山病が再発したらペースダウンは必定。そして去年までのことを考えるに、6時に白雲荘出発くらいがゆったり降りれてらくかもしれない。かたや、頂上組との合流を考えると、7時くらいには8合目まで降りてこれるかなー? もうちょいかかるか……。ペースはその分早いスピードで降りることになる。高度が一気に下がると、高山病でやすいしなぁ……。

そして一番のネックは、携帯電話。私の電話すでにバッテリー切れ。合流するなら、下山道で待ち伏せしかない。^^;

で、まあ。6時出発を決めました。健脚2人組みにはガイドもいるし大丈夫だろう。せめて、下山はつらい思いをしないようにフォローしよう。

淡々とした道が続いて辛くなるから、無口な私にしてはすごーくがんばって、しゃべりまくったつもりです。気を紛らわすために、ほら晴れたとか、土の色がちがうとか、雲があんなに下にあるとか、去年はここらへんでブルトーザーとすれちがったんだよっとか、この先はこういう道がずっと続くけど、6合目の簡易トイレをすぎてから、ちょっと道がかわるよとか……がんばった。すごくがんばった。

幸いクーラーな彼女は、降りれば降りるだけ顔色も良くなり元気も復活していたので、去年の高山病な彼女よりも回復は早そうでした。ペースも、去年に比べてかなり早いペースです。うーん、このペースなら、健脚2人組みを待ってても大丈夫だったかな? とちらっと思えるくらいのペース配分でした。

でも、ジグザグ登山道から森の中に風景がいっぺんしたころから、さすがに応えてきたのか、クーラーな彼女のペースは若干落ち気味。もう5合目に戻るまではそんなにないので、なるべく休憩を多く・長めにとって降りることにします。去年も感じたことなんですが、簡易トイレを過ぎ、正確にいうとちょっとどころじゃない距離を歩くと、風景が一気にかわるんですよ。森の中を抜け、行きに通った6合目に合流するハイキングコースみたいな道があるんですが、ここが体感距離がいつも長く感じます。ちょっとしたアップダウンもあるし。すごく遠回りをして6合目の安全センターを目指している気分なんですよね。だから、そんな体感距離を含めて、長めの休憩です。
 ……行く前に高尾山でも登っておけばよかったかな。

苦しそうなクーラーな彼女を見て、再び教訓。去年の高山病な彼女は完全に高山病が原因でバテてたけど、今年のクーラーな彼女は、純粋に体力不足のような気がして。そして私も含め、体調管理がまずかった。それに彼女の場合、登れるかなーとちょっと心配していたのに、私が大丈夫大丈夫って安請け合いしちゃっているのもあり、かなり反省です。もしかしたら、私、自分が思っているよりも体力あるのかもしれない。これからは、初めての登山が富士山って人がいたら、強制的に最低一回はどこかの山に登ってからにしよう。

なんか今年は教訓めいたことばかりだなーと思いつつ、ゆっくり歩き、6合目合流。そしてここから先は、行きと同じお中道を歩き、無事5合目に到着しました。レストハウスの3階でだらだらしながら健脚二人組を待っていたら、2時間だったか3時間遅れで二人も到着したんですが……

なんでガイドと降りてこない!?

頂上でトイレに行きたくなったらしく、早めに2人で降り始めてしまったそうで、そりゃあ苦労して降りてきたそうです。淡々とした道を、しょせん共通の友人である私がいないので、おしゃべりして気も紛らわすこともできずに降りてしまい……

やっぱり白雲荘で張ってりゃあよかった!

最後の最後まで、後で悔いてばかりの今回の登山でありました。(T_T)ううっ、私の体力が普通の状態だったら、一緒に頂上行って、下山途中でクーラーな彼女をピックアップして4人で帰れたんだよね。……反省。

でも、ご来光は天気にも恵まれすごくきれいだったと言ってくれたので、最後の最後で救われました。

5合目~温泉

ご来光ツアーって行くもんじゃないな、と思った本当に最後の教訓。温泉、混みすぎです。(T_T) 去年はあんなにガランとしてたのに、何、この長蛇の列。身体洗うまでに1時間待ちみたいなこの列は現実なの!? ツアーだとこれは当然の結果なんですが、2年続けてご来光ツアー以外のツアーだったので、ここまでの現実を思い知っていなかったので、ちょっとカルチャーショックでした。

でも、お風呂上りに飲んだコーヒー牛乳は美味しかったです!

後日談

筋肉痛、ほぼなし。さすがに3年目、8合目リタイアだったら楽勝だったみたいです。でも、歳のせいで痛みが遅れているのかとびくびくしていたので、その小心ぶりが、今にして思えば笑えます。

とにかく、本当にいろいろと反省点の多い旅でした。

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